第7回神奈川県青少年訪問団

            
       高校交流(瀋陽市東北育才外国語学校)

日程      2011年3月11日(金)〜15日(火) 4泊5日
訪問地    
遼寧省瀋陽市、山東省青島市
参加団員   高校生3名、外12名
実施機関   神奈川県日中友好協会

受入機関   遼寧省人民対外友好協会  山東省青島市人民対外友好協会




3月11日(金) 成田から山東省青島市へ
          在青島日本国総領事館、青島清華恒安進出口有限公司訪問
          青島人民対外友好協会歓迎宴       
3月12日(土) 青島ビール工場、小魚山公園、迎賓館見学
          青島市長歓迎宴
3月13日(日) 青島から遼寧省瀋陽市へ
          瀋陽故宮等市内見学、遼寧省人民対外友好協会歓迎宴
3月14日(月) 在瀋陽日本国総領事館訪問
          日本語弁論大会参加(瀋陽市東北育才外国語学校)
          育才外国語学校見学、交流、ホームステイ
3月15日(火) 瀋陽から成田へ



<<参加者高校生 感想文

『相互理解と思いやり』 

私は3月11日から3月15日の5日間、神奈川県青少年訪問団の一員として中国の青島と瀋陽を訪問しました。
3月11日午前に成田空港から出発し、青島に到着した時に"日本で大地震発生"という速報が伝えられました。私達はまだこの時、地震の規模や被害の状況について全く知らず、津波によりさらに甚大な被害が起こったことなど想像もしていませんでした。青島の領事館で町が津波によりのみこまれていく映像を見て、初めて日本で起こっている災害の大きさを知りました。中国の新聞では第1面でこのことが伝えられ、テレビでもまるで自国のニュースのように毎日、地震やその後の津波により被害を受けた町や人々の様子を報道し続けていました。
そして、スーパーの店員さんやエレベーターで一緒になった方、学校訪問での交流先の学生さんなど本当に多くの人々に"日本の大地震は大丈夫?"と声をかけていただきました。
多くの日本人は、自己表現が苦手であると自覚しており、自己主張が強く利己的な中国人との意思の疎通やお互いの理解は進まないと思いがちです。そのような中で、中国と日本の間には戦後から続く領有権問題や政治・経済面など課題が山積されています。しかし、私は今回の訪問中に起きた日本の被災を通じ、中国にも優しさと思いやりを持った人々がたくさんいる、人を思いやる気持ちに国も人種も関係ないということを強く感じました。これは実際に中国に行き、中国の人と直接ふれ合い、語りあうという経験をしたからこそ知ることができたと私は思います。
 団長の田中先生をはじめ、今回訪問団として同行していただいた中国通の大人の方々からたくさんのことを楽しく教えていただきました。そして共に参加した日本のメンバー、また中国での交流先とお世話になったホストファミリー先で大切な友達をつくることもできました。私は、神奈川県日中友好協会の企画による県青少年訪問団の一員として中国での交流活動を経験できたことがとても嬉しく、高校生として身近なところから積極的に国際交流活動を行ってゆきたいと思いました。