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新年あけましておめでとうございます。「新春の集い」に大勢の皆さんにお集まりを戴き、誠に有難うございました。今日はとくに広東省から孫文先生の生まれ故郷である中山市の青少年芸術交流団46名の皆さんに参加して頂いています。

昨年、日中関係は国交回復いらい最悪と言われるほど悪化いたしました。私たちの活動にも多くの困難が生じましたが、皆さんの温かいご支援、ご協力により、上海万博への参加や青少年交流などいくつかの事業を予定通り実施することができました。改めて厚くお礼申し上げます。

中国では来年、国家主席が交代する予定ですが、次期国家主席になると見られている習近平さんが、昨年12月、訪中した公明党代表団との会見で、大変重要な 発言をされています。「両国の共通利益は、違いよりはるかに大きい。早急に関係を改善することが両国の共通利益だ。政府間だけでなく、民間交流を盛んにす ることが重要だ。中国は日本をライバルではなく、パートナーと見なしている。アジア共同体も日中の連携がカギになる。中国は覇権を求めない」(要旨)。

今後の日中関係にとって大変重要なこの発言を、日本のマスコミは小さく報じただけです。そして同じ時期に、政府は「防衛計画の大綱」を閣議決定しました が、驚くべきことに、戦後初めて日本政府が中国を「仮想敵」に位置づけています。中国が日本をパートナーだと言っているのに、日本政府は中国を「仮想敵」 だと言っている。反中国派の多い自民党政府でさえやらなかったことを、「アジア重視の外交」を看板の一つに政権交代した民主党がやったのは大変残念なこと です。

もう一つ重要な発言を紹介しますと、イギリスの外務次官フレーザーさんが、記者団から「最近の中国は傲慢で、独善的ではないか」と質問されたのに対し、 「われわれはそうは思わない。中国はアメリカと並ぶ大国であり、それにふさわしい自己主張をするのは当然のことだ。むしろ、これまで国際社会は中国にそれ だけの発言権を与えてこなかったことの方が問題であり、国際機関は中国やインドにもっと大きな発言権を与えるべきだ」と言っていることです。さらに最近、 ヨーロッパの知識人の間には、今や世界は、欧米中心の時代からアジア中心の時代に移っていく世界史の境目にきているのではないか、という議論が起きていま す。

このように大きな世界史的観点で、理性的に中国の台頭を見ている欧州の知識人たちに対し、日本ではこうした議論はごく少数で、感情的な中国論が横行しています。これも日本の悲しい現実です。

しかし、中国なしに日本経済は成り立たなくなっている現実を見ても、日中友好が日本の生存戦略の根幹であることは明らかです。今年はぜひ日中関係を大きく 改善していく年にしたいと思いますが、政府にも一層努力してもらいたい一方、習近平さんのお話のように、民間交流をより発展させていくことが大事だと思い ます。

今年は辛亥革命100周年の年ですので、今日の小坂先生のすばらしいご講演(「孫文と辛亥革命を支えた梅屋庄吉」)を皮切りに、1年を通して孫文と辛亥革 命を記念し、日中関係を考える行事を続けたいと思っていますが、今日お見えの広東省対外友好協会や中山市の皆さんにもご協力を戴くことになっています。

こうした地道な交流をつみ重ねながら、今年も草の根からの日中友好活動を深めていきたいと思いますので、皆さん方の一層のご支援ご協力をよろしくお願い申し上げまして、新年のごあいさつといたします。

(久保孝雄)

2011年1月24日 新春交歓の集い

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