『瀋陽の故宮』 世界遺産   〜 瀋陽からのメール 〜



   中国には古代の王様の宮殿が二つだけ残っています。瀋陽の故宮はその一つでありながら、世界でもまれな満州族の建築の群れであります。故宮は清朝を建国した王様ーヌルハチと彼の跡を継いだ息子ー皇太極が建てさせて使った宮殿です。
   清朝は朝廷を北京に移した後、ここは王様が東北地方を訪れたときに使った宮殿となりました。瀋陽の故宮は清朝の発祥の地です。1625年ヌルハチが政権の首都を遼陽から瀋陽に移したとき建てた宮殿です。1636年、皇太極はここで王様になりました。
   1644年北京を首都と定めた後も、この宮殿はそのままの状態で保存されました。故宮の面積は約6平方メートルで、古代風の建築はおよそ100箇所あります。1926年に初めて博物館として公開されました。1961年に中国の重要な名所旧跡になりました。この良く保存された宮殿は、独特な宮殿建築と大切な明清の歴史文物で中国だけでなく、世界でも有名です。毎年世界各国からたくさんの観光客がここに訪れます。日本の皆様、瀋陽にお越しの際は、是非故宮にいらっしゃって下さい。

                                             2003.5.29 

                                      東北育才高校2年生  竜 暁宇 さん
                        竜さんの学校