〒247-0007
横浜市栄区小菅ヶ谷1-2-1
地球市民かながわプラザ1階
TEL:045-896-0124
FAX:045-896-0125
※月~金曜日 10時~17時
(土日祭日は休み)
横浜市栄区小菅ヶ谷1-2-1
地球市民かながわプラザ1階
TEL:045-896-0124
FAX:045-896-0125
※月~金曜日 10時~17時
(土日祭日は休み)
日中お花見パーティーは、雨天の為、中止致します。
日時: 2023年 3月 25日(土)12時~3時
場所: 岸根公園(きしねこうえん)(横浜市営地下鉄ブルーライン「岸根公園駅」前)
参加費:500円(お菓子代)
定員: 40名程度
申込締切:3月23日(木)
申込 :下記必要事項をメール、電話、GoogleForm のいずれかよりご連絡下さい。
*必要事項:氏名、国籍、メール、住所(○県・○市)、語学レベル(日本語、中国語)
① メール chaika@kanagawa-jcfa.jp
② 電話 045-896-0124(神奈川県日中友好協会)
③ GoogleForm
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeSdU6TVuquAAEnqa897esYdHufPIhs3GgDvrOWdnws
SbLO1Q/viewform?usp=sf_link
ご案内:
・雨天の場合は小雨でも中止します。(当日、神奈川県日中友好協会ホームページに掲載)
・食事、お飲物は各自でご持参下さい。(日本や中国のお菓子など、差し入れ大歓迎です。)
・11時45分駅改札集合、スタッフが改札から交流場所までご案内します。
[主催]
チャイ華(神奈川県日中友好協会青年学生部会)
*チラシはこちらから→ 日中お花見パーティー2023 中国語版→日中お花見パーティー2023(中文)
日時 : 2月12日(日)13:00-15:30
集合 : JR鎌倉駅東口改札前
場所 : 公益社団法人日本総合書芸院(鎌倉市二階堂4-5 鎌倉駅から徒歩22分)
参加者 : 日中友好に興味がある方ならどなたでも
参加費 : 500円
参加方法 : メール(氏名、所属、メールアドレス)chaika@kanagawa-jcfa.jpもしくはGoogle form(氏名、所属、メールアドレス)https://forms.gle/tdDT2mmSB4ovduey8 へお申し込み下さい。
参加者数 : 20名 申込締切:2月10日(金)
*イベントチラシはこちらから → 日中友好書道体験交流会
鎌倉のお寺を巡り、写真を撮りながら日本語中国語を使って交流します。日本人中国人の友達を作り、秋の景色を楽しみましょう。
日時 :2022年11月27日(日)12時30分~16時
(集合: 北鎌倉駅西口改札前12時30分 解散: 鶴岡八幡宮16時)*雨天中止
場所 :北鎌倉駅~ 建長寺~ 鶴岡八幡宮
内容 :小グループに分かれてお寺を散策、日本語中国語(予定30分ずつ)を使いながら交流します。日本や中国のお菓子や食品などの持ち寄りも歓迎です。
参加費 :500円(建長寺500円、鶴岡八幡宮無料)
申込 :氏名、住所(〇県、〇市)、興味のある分野(卓球、中華料理、着物着付等)をchaika@kanagawa-jcfa.jp までメールでご連絡ください。
申込締切 :11月25日(金)
主催
一般社団法人 神奈川県日本中国友好協会青年学生部会 チャイ華
Mail:chaika@kanagawa-jcfa.jp http://www.kanagawa-jcfa.jp/
*報告
参加者26名(中国18、日本8)
コロナ後、初めての対面イベントとなりました。天気に恵まれ紅葉が色づく鎌倉を日本語中国語を交えながら歩き、建長寺でも鶴岡八幡宮でも4.5人のグループ毎にお寺を見学したり紅葉の写真を撮ったり、日中の交流を楽しみました。参加者の皆さんに「50年後の日本と中国」と題してメッセージを書いてもらいました。
**** 日中フォトコンテスト ******
開催日:12月3日(土)10時~15時
参加 : 今年撮影した紅葉の写真を下記QRコードへ投稿(LINEOPENCHAT)
写真は1人3枚まで、撮影場所等コメントなども自由♪
写真の中から第1位~3位までを決定、後日県協会HP等に掲載します。
QRコードから入れない方は、次のURLよりお入り下さい。
チラシ:
日時:2022年1月22日(土)15時~16時30分
開催方法:オンライン※zoom
参加費:無料
使用言語:日本語、中国語
参加費 無料
内容
① 元神奈川県副知事であり、元神奈川県日中友好協会会長、現神奈川県日中友好協会名誉顧問でもある久保孝雄氏に「わたしと中国との関わり」について、語って頂きます。
② 参加者も参加しての質疑応答を含む、交流会を実施します。
③ 神奈川県日中友好協会 紹介
少年時代に志を立て、貫いた日中友好
―最貧国の中国が世界の大国へー
1、昭和初期、戦時下の小学生時代(昭和10年代)
2、敗戦後の虚脱状態の中でー旧制中学時代から中国研究所まで(昭和20年代)
3、⾧洲神奈川県政時代、中国遼寧省、韓国京畿道との友好提携に従事
4、中国に志を立てて70年―中国台頭で世界は変わった
◆主催者◆
一般社団法人 神奈川県日本中国友好協会青年学生部会 (チャイ華)
◆申込方法◆ (締切:1 月 20 日)
① QR コード(Google フォーム)
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeTCQzU41js9a0DWR7bHt2anxo87ZSkqPyEMjwmU-34WoaLbA/viewform?usp=pp_url
上記 QR コードを読み込んでいただき、Googleフォームから申込
② E-mail : chaika@kanagawa-jcfa.jp
名前・所属をご記入の上、上記メールあてにご連絡ください。(後日、ミーティングID及びPW送付)
村田忠禧氏が語る「わたしと中国との関わり」
日時 6月27日(日)15:00-16:30
開催方法 オンラインzoom使用
対象者 日中友好に興味がある方ならどなたでも
参加費 無料
参加方法 名前、所属をチャイ華アド宛て送付(6月25日締切)
人数 20人
①横浜国立大学名誉教授であり、神奈川県日中友好協会名誉顧問でもある村田氏から「わたしと中国との関わり」について、語ってもらいます! ② その後、参加者も参加して、交流会を実施します。 (使用言語:主に日本語)
③ 神奈川県日中友好協会 紹介
わたしと中国の関わり イベントチラシ
◆申込方法◆ (締切:6月25日)
【E-mailから申し込み】
chaika@kanagawa-jcfa.jp (担当:稲垣)
名前・所属をご記入の上、上記メールあてにご連絡ください。(後日、ミーティングID 及びPW 送付)
【Googleフォームから申込】
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfGatbZQsSDmLbrcDAAAhToV-tD0-uj-BC4L53M2LQWyL7zHA/viewform?usp=sf_link
皆さまのご参加をお待ちしております。
◆主催◆一般社団法人 神奈川県日本中国友好協会 青年学生部会(チャイ華)
〒247-0007 神奈川県横浜市栄区小菅ヶ谷1-2-1 地球市民かながわプラザ1 階
HP:http://www.kanagawa-jcfa.jp/
◆後援◆神奈川県日中友好協会経済文化交流部会
チャイ華では、本企画への参加や内容に関する質問はお受けいたしますが、演者への取り次ぎや演者個人に関することへの質問のご回答は致しかねます。
演者へ何かご連絡されたい、演者個人への質問は、演者の事務所等へ 直接問合せいただけますよう、お願い申し上げます。
4月3日(土)LINEオープンチャット内で各自が撮ってきた桜の写真を一斉に披露し、春の訪れを感じましょう。オンラインなので撮影場所は問いません。自宅周辺、県外、中国どこからでも参加自由!フォトコンテストも同時開催します。ご参加お待ちしています。
虽然往年三月举行的日中赏花派对由于新冠肺炎疫情的影响终止了,但现在决定该活动在网上举行。于4月3日我们通过在LINE的open chat 一起上传各自拍的樱花的照片来感受春天的到来吧!由于是线上活动不论任何拍摄地点,在自家周边、县外、或者在中国某地亦可自由参加。并同时举办摄影比赛,请大家通过网址或者二维码积极参与。
◎参加方法
4月3日(土)撮った桜の写真を1人3枚まで下記LINEオープンチャットに投稿。 撮影場所共有やコメントなども自由!もちろん日本語、中文両方OK! 下記URL又はQRコードからご参加下さい。
You’ve been invited to join “日中友好フォトコンテスト2021”. Visit the link below to join the OpenChat.
◎フォトコンテスト
後日投票でBest3まで選出。
選ばれた写真は神奈川県日中友好協会ホームページ又はチャイ華公式FaceBook等で紹介予定。
募集期間 4月3日(土)当日まで
◎主 催
一般社団法人 神奈川県日中友好協会青年学生部チャイ華
〒247-0007 神奈川県横浜市栄区小菅ヶ谷 1-2-1
地球市民かながわプラザ1階
TEL 045‐896‐0124
FAX 045‐896‐0125
http://www.kanagawa-jcfa.jp/
日時:9月26日(土) 時間:日本時間17時~18時半(暫定)
開催方法:オンライン※zoom
参加費:無料 使用言語:日本語
募集人数:発表者5人、リスナー制限なし
参加資格:zoomを利用できる方。
発表者は LINEのグループチャットで打ち合わせ等で きる方。日本語ができる方が望ましい。
参加者募集締切:8月31日 ※申込多数の場合は抽選
リスナー募集締切:9月25日17時(発表前日)
景品:青島ビール(未成年者は別途景品を用意致します)
発表者全員:4本 最優秀賞1名様:プラス2本 優秀賞1名様:プラス1本 リスナーの中から抽選で5名様:2本
実施概要当日までの流れ: 発表者はLINEのグループチャットを利用し発表内容が被らないよう事前に話し 合ったりイベント担当者と打ち合わせなどを行います。リスナーの皆さまにはイベント当日の午前中にzoomのURLと注意事項等を送信します。
発表内容: 日中に伝わる幽霊や妖怪、七不思議、都市伝説といった怪談を発表します。持ち時間10分のなかで、怪談を雰囲気たっぷりに朗読したり、プレゼン方式で紹介したりと方法は様々です。最後にイベント担当者から最優秀発表者と優秀発 表者が表彰されます。同時にリスナーの景品当選者も発表します。
申込方法:メールまたはQRコードから
*QRコードは下記チラシをご覧下さい。
※メールでお申込みの場合は氏名、年齢は20歳以上又は未成年か、国籍、発表者もしくはリスナーどちらの希望かを記載し、下記メールアドレスまでお申込み下さい。
chaika@kanagawa-jcfa.jp
主催:神奈川県日中友好協会青年学生部会(チャイ華)
協賛:青島ビール、豊臣株式会社、神奈川県日中友好協会 ※順不同
日本人と中国人の友好を図りたいと思っているみなさんにお知らせです。
古都鎌倉の紅葉を仲良く鑑賞しましょう。忘年会にもお気軽にご参加下さい。
日時 12月8日(日) 紅葉狩り13時~17時 忘年会18時30分~20時
会場 鎌倉、横浜
2019紅葉狩り&忘年会 案内パンフレット
鎌倉観光地図(中国語版) 大家一起观赏日本的红叶吧♪
スケジュール
1)紅葉狩りの部
集合 13時 JR北鎌倉駅西口
円覚寺→明月院→鶴岡八幡宮→小町通→鎌倉駅
*参観料 300円+500円=800円 各自払い
鎌倉駅17時解散 忘年会参加者は一緒に横浜駅へ向かいます。
2)忘年会の部
場所:京華樓 鶴屋町CRANE店 (住所:横浜市神奈川区 鶴屋町 2-15 CRANE YOKOHAMAビル3F)
開宴:18時 店内奥の個室
会費:3850円(飲み放題付税込)*当日受付で支払
定員:20名
その他
当日は少雨決行と致します。(当日10時に開催有無をHPに掲載)
忘年会で高校生以下の方は、保護者の同意を得た上でご参加下さい。
紅葉狩り:12月6日(金) 忘年会:12月4日(水)
申し込み方法
名前、国籍、性別、住所、携帯番号、メールアドレス、参加(両方・紅葉狩りのみ・忘年会のみ)をメール又はFAX・電話で下記連絡先までご連絡下さい。
一般社団法人神奈川県日中友好協会青年学生部会(チャイ華)
メールアドレス:chaika@kanagawa-jcfa.jp
電話045-896-0124 FAX045-896-0125
本日お花見を開催します。(チャイ華)
***
日時: 4月2日(土)12時~2時
場所: 岸根公園(横浜市営地下鉄ブルーライン「岸根公園駅」前)
集合: 11時45分 岸根公園駅改札 スタッフが交流場所までご案内します。
アクセス http://www2.kishine-park.org/access/
お花見チラシ 日中お花見ちらし2016中国語 日中お花見ちらし2016日本語
参加費:500円(お菓子)当日お支払下さい。
定員: 40名程度 *一昨年の様子 日中お花見パーティー2014(写真)
ご案内:
・雨天の場合は、小雨でも中止します。(当日協会ホームページに掲載)
・食事・お飲物は、各自でご持参下さい。
(買ったもの、手作りのもの等持ち寄り大歓迎です。お待ちしています。)
申込締切 3月30日(水)
下記の申込欄よりお申込み下さい。*メッセージ本文に住所・国籍をご記入下さい。
[主催・申込み先]
神奈川県日中友好協会 電話045-896-0124 FAX045-896-0125
中国ひとくち時評
(まえがき)今年は日中国交正常化40周年だが、これに大きく道を開いたニクソン米大統領の電撃的中国訪問=米中の歴史的和解(1972年2月)からも40周年になる(米中国交正常化は79年)。
最近の日本のマスコミの論調は、米国の中国包囲網強化による米中の緊張激化を報ずるものが目立っているが、これはかなり偏った報道であり、国民の判断を誤らせる危険がある。
40年前のニクソン訪中を演出したキッシンジャー元大統領補佐官(後に国務長官)が、最近、米国の権威ある外交専門誌『フォーリン・アフェアーズ』(3月号)に「米中関係の将来―衝突は必然ではなく選択の問題」と題する論文を寄せているが、これを読むと日本のマスコミの論調がいかに皮相かつ意図的なものかを改めて教えられる。
以下、ご参考までにあるメルマガに書いたこの論文への感想を転載する。
* * * * *
私は個人的にはキッシンジャーをあまり好きではない。彼には日本および日本人を一格下に見ている(日本に対する戦勝国意識をにじませている)ところがあるからだ。ニクソン大統領の特別補佐官だった彼が、米中和解への秘密工作を続けていたとき、アメリカの意表をついて中国との国交回復を図った田中角栄に激怒し、失脚させたのは彼である。また、日米安保は中国を対象にしたものではなく、日本の軍国主義復活を抑える役割があることを強調して、毛沢東や周恩来を説得したのも彼である。
中国、ロシアをはじめ、世界の列強の首脳たちと渡り合ってきた彼にとって、日本および日本人はいかにも一格下に見えるのだろうが、しかし、日本をこうした国にし、日本の政治家を矮小にしたのは他ならないアメリカだったことに、彼は心の痛みを感じていないようだ。彼の定義によれば、「主権国家の根本とは、他国の制約を受けずに自ら決断を下す権利を有していること」(キッシンジャー著『中国』上下2巻 岩波書店)である。占領終了後60年を経た今なお、アメリカは沖縄はじめ全国各地に広大な米軍基地を保有し、自らの戦略で自由に運用しており、「戦勝国」アメリカから様々な主権制約を受け続けている日本は、まともな主権国家とは到底言えない。
政財官に拠る日本の支配層は、国家主権の基本である安全保障や外交の基軸、つまり国家戦略の基本をアメリカに依存してきた(させられてきた)ので、「日本人は戦略的思考が弱い」(キッシンジャー)という状態に封じ込められてきたのだ。もちろん、これに甘んじ続けてきた日本の政財官+マスメディアなど支配層のアメリカ覇権信仰や独立心の欠如を免責するものではない。
このように、彼の対日観には不満と批判はあるが、国際関係に対する、とくに米中関係に対する彼の戦略判断には一目も二目もおきたくなるところがある。米中関係は究極において破局に陥ることはない、と私が確信している根拠の一つは、当代屈指の戦略家キッシンジャーがアメリカでいぜん影響力を持つ存在だという点にある。最近出版された彼の著書『中国』(前掲)の「解説」で、松尾文雄氏は彼を「米中関係を構築し続ける男」と呼び、「米中関係の守護者」と言っているが、確かに彼は70年代初めに米中和解を演出し、米ソ冷戦終結への布石を打つなど、世界構造を動かす大事業に携わっていらい、起伏の多かった米中関係を安定化させるため、老いに抗しながらも渾身の力を込めて活動し続けてきている。それは彼が米中関係の安定こそ、世界構造の安定に不可欠の要素だと考えているからである。
この度、初岡昌一郎氏がメール・マガジン『オルタ』5月号に紹介してくれたキッシンジャーの論文「米中関係の将来―衝突は必然ではなく選択の問題」は、彼の中国認識と米中関係論をコンパクトにまとめたものであり、著書『中国』(前掲)のエッセンスともいえる。彼はこの短い論文の中で、米中関係について基本的に重要なことを簡潔に述べている。いくつかを例示してみよう。
「(アメリカは)戦略的選択として(中国との)対決の道をとるべきではない。米中両国は、長期間の対決路線によって相互に与えうる大損害を考えれば、今日直面している新しい任務に手を携えて取り組まざるを得ない。すなわち、両国を重要な構成要素とする国際秩序を作り上げることである。・・・中国とアメリカの長期的対決は世界経済を変貌させ、すべての国の経済を混乱に陥れる」。
「中国の最近の軍事力増強自体は珍しい現象ではない。むしろ、世界第2の経済大国がその力を軍事力に反映させないことのほうが驚くべきことである。もしアメリカが中国の軍事力増強を敵対的行為として反応を繰り返せば・・・際限のない紛争に巻き込まれるだろう」。
「米中関係はゼロサム・ゲームではなく、強力で繁栄する中国の登場はアメリカにとっての敗北ではない。協力的アプローチは両側にある既成概念に対する挑戦になる」。
「同様な地理的規模と比肩しうる国際的力量を持ちながら、政治的文化的に大きく異なる国と向き合うことは、アメリカにとってほとんど前例のない歴史的経験である。これは中国にとっても同じことであろう・・・中国とアメリカは現実に耐え続けるほかに道がない。両国は独自の利益を追求しながらも、実際の政策だけでなく、用いる言辞においても、相手の抱く悪夢に配慮し、疑心を煽らない責任を負っている」。
以上、若干の例示だが、日本の政治家が格下に見られても止むなしと思わざるを得ないほど、深い洞察に基づく卓見が続く。
ここに示されているように、彼は世界構造の安定のためには、米中基軸の世界秩序を作ることが基本課題だと考えている。いわゆる「G2」(米中)論である。しかし、彼は別のところ(国際討論会『中国は21世紀の覇者となるか?』早川書房)で、長期的にはBRICS(伯、露、印、中、南ア)など新興国が世界構造の中軸を占める多極共存の時代が来るとの構想も示している。キッシンジャーの世界秩序への展望ないし構想は、「中期=G2、長期=多極共存」ということのように思える。
しかし、キッシンジャーの多極論は最近始まったものではなく、米ソ冷戦終結の頃からのものである。私が彼に注目するようになったのは、彼が世界構造を変える一頁となった米中和解の立役者だったと言うだけでなく、冷戦終結後「唯一の超大国」となったアメリカで「一極支配」を謳歌する世論が高まり始めた頃、これに冷や水をかけるようにアメリカの衰退を予言し、世界が多極化するとの展望を持っていたこと、つまり、彼の世界認識、時代認識の深さに感銘を受けて以来のことである。彼は冷戦終結、ソ連崩壊直後の92年当時、すでに次のように発言している。
「今まではアメリカン・エクセプショナリズム(アメリカは例外的な特別な国だと言う考え方・筆者注)がアメリカ外交の原動力となってきた。しかし21世紀の国際構造が多極化していくのは、不可避である。今後の国際社会では、アメリカのやり方を他の諸国に押し付けようとする外交ではなく、諸国の国益をきちんと計算してバランスしていく外交政策が必要になるだろう」(伊藤貫『自滅するアメリカ帝国』文春新書)。
いずれにせよ、日米同盟の深化と称して、軍産複合体が主導するアメリカの世界戦略に自ら進んで組み込まれ、「中国封じ込め」戦略に前のめりに加担しつつ、ヒステリックなまでに反中、嫌中論に傾斜している日本の政財官+メディアの主流派の人々に、卒寿の老戦略家キッシンジャーの謦咳に触れて「早く目を覚ませ」と言いたい。
(本稿は『オルタ』5月号所載のものに加筆したものです。久保孝雄)